星野リゾート周遊プラン最初の目的地、西表島へ
星野リゾートを巡る夢の沖縄周遊旅行。その最初の目的地として私たちが訪れたのが、手つかずの自然が残る日本最後の秘境ともいわれる西表島にある「西表島ホテル」でした。この周遊プラン、実は「西表島ホテル」から始まり、「リゾナーレ小浜島」、そして「星のや竹富島」へと、少しずつホテルのグレードが上がっていくという、なんとも心憎い演出がされていたのです!
長い道のりの先に待つ秘境へ
私たちが巡った沖縄の離島の中でも、西表島は石垣島から最も遠い場所に位置し、フェリーで約45分。しかし、この島への道のりは、最初からちょっとした冒険の連続でした。西表島には港が二つあるのですが、ホテルに近い方の港へ向かう航路は海況の影響を受けやすく、私たちの旅行では、雨は降っていなかったものの行きも帰りもまさかの欠航!そのため、もう一方の遠い港を利用することになりました。
港に降り立つと、周囲はまさに「自然しかない」という言葉がぴったりの景観。お店などもほとんど見当たらず、手つかずの自然が広がっていました。ただ、同時に小さなサプライズも。訪れたのは4月だったのですが、その日に限って気温がぐっと下がり、まるで冬のような肌寒さ!「もしかして持ってきた洋服、間違えたかも…?」と一瞬焦りましたが、幸い翌日からは例年通りの暖かさに戻ったので、ホッと一安心です(笑)。
そんなちょっとしたハプニングもありつつ、遠い港からホテルまでは、さらにバスで約1時間の道のり。というのも、西表島は中央部が広大なジャングルで自然保護区域となっており、島を縦断する道がないため、海岸線に沿ってぐるりと大回りする必要があるのです。バスの車窓から見える手つかずの自然は、「これからどんな体験が待っているんだろう!」と、私たちの期待を大きく膨らませてくれました。ここでしかできない濃密な自然体験への予感に胸が高鳴りつつ、いよいよ「西表島ホテル」での滞在が始まります。
期待を裏切る嬉しい誤算!西表島ホテルの第一印象
約1時間のバス移動を経て、私たちはついに「西表島ホテル」に到着しました。正直なところ、周遊プランの中では比較的リーズナブルな価格帯のホテルということもあり、「まあ、それなりなのかな…」と、実はあまり大きな期待をしていなかったのです(ごめんなさい!)。
ところが、バスを降りて目にした建物は想像していたよりもずっと立派で、エントランスを抜けた先のレセプションエリアも広々としていて、良い意味で期待を裏切られました!大きな窓からはリゾート感あふれるホテル内のプールも眺めることができ、「これはなかなか快適な滞在ができそうだぞ」と、一気にテンションが上がったのを覚えています。
リゾート感あふれるお部屋と、感動の夕日、そして特別なアメニティ
フロントでのチェックインはとてもスムーズ。お部屋へ向かう途中には大きなショップがあり、「後でゆっくり見に来よう」と、滞在中の楽しみがまた一つ増えました。
お部屋の入口のドアは、木を彫ってデザインされたもので、南国リゾートらしい温かみのある雰囲気に期待が高まります。ドアを開けると、そこは一部屋タイプの空間にバスルームとトイレが備わった、機能的ながらも落ち着ける空間。決してものすごく広いというわけではありませんでしたが、窮屈さは全く感じませんでした。
ここにも、星野リゾートでおなじみの「ごろ寝スペース」が設えられていました!

これは嬉しいポイントなのですが、実を言うと、ベッドと同じ空間にごろ寝スペースがあると、ついつい誘惑に負けてベッドでそのままゴロゴロしてしまいがち…(笑)。そのため、他のホテルに比べると、こちらのホテルのごろ寝スペースはあまり活用できなかったかもしれません。
お部屋に入った当初は空が曇っていて、窓からの景色は「まあまあかな?」という印象でした。ところが夕方、雲が晴れて太陽が顔を出すと、状況は一変!お部屋の窓から見えたのは、息をのむほど美しい夕日でした。空と海をオレンジ色に染めながらゆっくりと沈んでいく太陽は、まさに絶景。

この景色を見られただけでも、このホテルに泊まる価値があったと感じるほどでした。
そして、アメニティが「OSAJI」で統一されていたのも、個人的にはとても嬉しいポイントでした。しかも、後から知ったのですが、このOSAJIのアメニティは西表島ホテル専用に作られたものなのだとか。離島という環境に配慮し、排水が生分解されやすいなど、自然に還りやすい成分で作られているそうです。ホテルの環境への取り組みと、OSAJIのブランドコンセプトが素敵に融合した、特別なアメニティだと感じました。
早朝の特権!「朝のジャングルハイキング」で西表島の深部へ
西表島ホテルでの滞在中、私たちが最初に体験したアクティビティは、2日目の早朝に行われた「朝のジャングルハイキング」でした。朝6時20分という早めの時間にフロントへ集合。私たち夫婦の他に、もう一組ご家族(3名)が参加されていて、少人数でのツアーとなりました。服装は動きやすいカジュアルな格好に帽子、足元はスニーカーといった、ホテルからも推奨された軽装で臨みます。
てっきりホテルの敷地内を散策するのかな?と思っていたのですが、嬉しい誤算が!マイクロバスに乗り込むと、意外にも10分ちょっと車を走らせ、本格的なジャングルの入り口のようなポイントで下車。ここからハイキングがスタートしました。全体の所要時間は約1時間と、朝の散策にはちょうど良いプログラムです。
緑深き道を進み、神秘的な鍾乳洞へ
ガイドの方に続いてジャングルの中へ足を踏み入れると、ひんやりとした空気が心地よく、木々が生い茂っているおかげで日差しも遮られ、想像していたよりもずっと涼しく快適でした。ガイドさんは、道すがら西表島ならではの珍しい植物や生き物について興味深い説明をしてくださるので、ただ歩くだけでなく、知的好奇心も満たされます。
ハイキングの目的地は、神秘的な雰囲気漂う鍾乳洞。片道15分ほどの道のりでしたが、亜熱帯の植物を観察しながら楽しく歩くことができました。鍾乳洞に到着すると、ガイドの方が温かいコーヒーを振る舞ってくれました。私はコーヒーが少し苦手なので遠慮させていただきましたが、夫は「美味しい!」と喜んでいました。美しい鍾乳洞を背景に記念写真も撮っていただき、短い時間ながらも西表島の奥深い自然に触れることができた、とても良い体験となりました。
これぞ西表島アドベンチャー!「奥ゲータの滝トレッキング」で感動体験
「朝のジャングルハイキング」で西表島の自然に少し触れた私たちでしたが、この旅で最も心に残り、そして私が「大好き!」と断言できるほど感動したのが、2日目の午後に参加した「奥ゲータの滝トレッキング」です。
装備を整え、いざ未知なる道へ!
午後1時にフロントに集合し、いよいよ出発。予定では所要時間3時間半とのことでしたが、この日は参加者が私たち夫婦のみという幸運なプライベートツアーに!そのためか、ガイドさんの案内でサクサクと進むことができ、実際には3時間ほどで戻ってくることができました。(定員は4名までだそうです)
服装は「朝のジャングルハイキング」と同様に動きやすい格好で臨みましたが、トレッキング開始地点に着くと、ガイドさんが用意してくれた本格的な装備(アウトドア用リュック、沢歩き専用のフェルトブーツ、ヘルメット、軍手)を貸し出してくれました。怪我防止のために長袖長ズボンが推奨されており、実際にその格好で参加して大正解!ほぼ垂直に近いような急斜面をよじ登ったり、ちょっとした崖のような場所を木の枝や蔦を避けながら進んだり…半袖だったら間違いなく擦り傷だらけになっていたと思います。
そして、その名の通り「沢」を歩くので、足元はずぶ濡れ必至!濡れても良い、動きやすいズボンは必須アイテムです。
天然のアスレチック!ハードだけど最高に楽しい道のり
「朝のジャングルハイキングとは比べ物にならないくらいハードな道のり」と聞いてはいましたが、実際に体験するとその言葉の意味を実感!時には道なき道を進み、時には沢の中をジャブジャブと進んでいく様は、まさに天然のアスレチックコース。少し怖いと感じる瞬間もありましたが、それ以上に「こんな体験、今しかできない!」というワクワク感が勝り、夢中で進みました。
ガイドの方は、朝のハイキング同様、西表島の豊かな自然や生き物について色々なことを教えてくださるので、知的好奇心も刺激されます。厳しい道のりの中にも、そうした学びや発見があるのが、このトレッキングの奥深い魅力だと感じました。
ついに到着!マイナスイオン溢れる「奥ゲータの滝」
数々の難関(?)を乗り越え、ついに最終目的地である「奥ゲータの滝」に到着!滝に少し近づくだけで、ひんやりとした涼しい空気と、全身を包み込むようなマイナスイオンを感じることができます。そして目の前に現れたのは、幾筋にも分かれて岩肌を流れ落ちる、息をのむほど美しい滝の姿!

この景色を前にしたら、道中の疲れも一気に吹き飛んでしまいました。
帰路も、もちろん道なき道。ですが、一度通った道ということもあり、行きよりも心なしかスムーズに進めたような気がします。そして何より、火照った体に沢の冷たい水が本当に気持ちいい!
普段まったく運動をせず、体力にも自信がなかった私なので、正直「最後まで辿り着けるかな…」という不安もありました。でも、ガイドさんの的確なサポートと、何よりも目の前に広がる西表島のダイナミックな自然、そして夫婦で力を合わせて進むという体験そのものが、私たちにとってかけがえのない、最高の思い出となりました。こんな濃密なアドベンチャー体験は、そうそうできるものではありません。西表島を訪れた際には、ぜひ挑戦してみてほしいアクティビティです!
西表島グルメと充実のホテルショップ
食事の選択肢:ホテル内ビュッフェと島内グルメ
滞在中の食事は、以下のような形で楽しみました。
- ホテル内ビュッフェレストラン: 初日の夕食と、2日目・3日目の朝食は、ホテル内のビュッフェレストランを利用しました。夕食は、ゴーヤチャンプルーなどの沖縄料理も並び、沖縄らしさを感じられるラインナップ。種類がものすごく多いというわけではありませんでしたが、十分に楽しめました。ただ、西表島ならではの「これぞ!」という料理は少なめだったので、もし私たちのように他の島やホテルも巡るご予定の方は、夕食は無理にホテル内でなくても良いかもしれません。 朝食は、夕食とはまたメニューが変わり、個人的には朝食の方がより美味しく感じました!
- ホテルでのランチ: 2日目のお昼は、ホテルで紹介していただいた近隣の飲食店へ行こうとしたのですが、残念ながら満席。そこで、ホテルのレストランでランチをいただきました。メニューはカレー、タコライス、そしてもう一品(すみません、忘れてしまいました…)から選ぶ形で、私たちはカレーかタコライスを注文。付け合わせにポテトもついてきてボリューム満点でしたが、朝食をたっぷり食べていたので、少し食べきれないほどでした。
- ホテル外の飲食店(送迎あり): 2日目の夜は、ホテルが提携している島内の飲食店の中から、送迎付きの居酒屋さんを選んでみました。こぢんまりとしたお店でしたが、八重山そばやゴーヤチャンプルーといった沖縄ならではの料理を味わうことができ、地元の雰囲気に触れる良い機会になりました。
まるで専門店!西表島ホテルの充実すぎるショップに大興奮
お部屋へ向かう途中にちらっと見えて気になっていたホテル内のショップ。後でゆっくり訪れてみたのですが、これが「ホテルの売店」というレベルを遥かに超える、驚きの充実ぶりでした!
まず驚いたのがその広さ。ホテル内の店舗というより、街中にあるアウトドア用品店やセレクトショップかと思うほど広々としていて、品揃えも本当に豊富なんです。
特に目を引いたのが、本格的なアウトドア用品のコーナー。人気ブランドの「ヘリーハンセン」や「ザ・ノース・フェイス」、リカバリーサンダルで有名な「OOFOS(ウーフォス)」などのアイテムがずらりと並んでいて、見ているだけでワクワクします。中には、西表島ホテルとのコラボレーション商品もあって、ここでしか手に入らないデザインは特別感満載!実は私たち、今回のアクティビティに備えて事前に色々とウェアや帽子を準備してきたのですが、「正直、ここで買えばよかったね…」と思わず顔を見合わせてしまったほど(笑)。これから西表島でアクティビティを予定している方は、現地調達も十分アリだと思います!
もちろん、一般的なお土産も充実しています。西表島ならではのイリオモテヤマネコをモチーフにした可愛らしいイラストや写真を用いたグッズもたくさんありましたし、お菓子や雑貨も豊富。さらに、ホテル内で楽しめる飲み物やお菓子、インスタントフードなどもしっかり揃っているので、小腹が空いた時や部屋でちょっと一杯、という時にも困りません。
私たちは今回は軽食を購入する程度でしたが、もしアクティビティ用の服や帽子を持っていなかったら、きっとここで「思い出の一品」として購入していたと思います。西表島ホテルを訪れた際は、ぜひこのショップを覗いてみてください。きっとお気に入りのアイテムが見つかるはずです!
まとめ:大自然アクティビティを満喫!西表島ホテルはこんな方におすすめ
手つかずの自然が残る西表島での滞在。周遊プランの最初の宿として訪れた「西表島ホテル」は、私たちにとって忘れられない思い出がたくさん詰まった場所となりました。
総合的な感想:期待以上の施設と、大満足のネイチャー体験
「西表島では何よりも自然を満喫したい!」と思っていた私たちにとって、島の大自然を全身で感じられるアクティビティに参加できたことは、この上ない喜びでした。特に「奥ゲータの滝トレッキング」のような本格的なアドベンチャー体験は、他ではなかなか味わえない貴重なものです。
また、比較的リーズナブルな価格帯のホテルだったので、正直なところ施設面ではあまり大きな期待をしていなかったのですが、嬉しい誤算もたくさん!フロント横には無料のドリンクコーナーがあり、品揃え豊富なショップ、そしてリゾート感あふれる素敵なプールなど、想像以上に充実した設備で快適に過ごすことができました。お食事については「まずまず」といった印象でしたが、全体の価格を考えると十分に納得のいく内容だったと思います。
西表島ホテルはこんな方におすすめ!
- アクティブに自然体験を求める方: 何と言っても西表島の大自然!ジャングルトレッキングやカヌー(私たちは満員で体験できませんでしたが…)など、本格的なネイチャーアクティビティを思う存分楽しみたい方には最高のロケーションです。
- ご家族での思い出作りに: お子さんと一緒に、都会ではできない貴重な自然体験を共有するのは、きっと忘れられない思い出になるはず。「ここでしかできないこと」がたくさん詰まっています。
これから西表島ホテルへ行くあなたへ ~旅のアドバイス~
もしこれから西表島ホテルを訪れるなら、私たちの体験からいくつかアドバイスです!
- アクティビティには積極的に参加を! ホテル内がものすごく広大というわけではないので、滞在中はぜひ様々なアクティビティに挑戦して、西表島の自然を肌で感じてみてください。予約が埋まりやすいものもあるので、気になるものは早めのチェックをおすすめします。
- ショップでの出会いも楽しんで: 事前に完璧に準備しすぎず、ホテルの充実したショップで現地ならではのアイテムや、アクティビティで使えそうなものを探してみるのも、旅の思い出作りの一つとして楽しいですよ。
- 島内飲食店への訪問は計画的に: もし夕食やランチで近隣のお店を利用する場合は、事前に営業状況を確認したり、予約を入れたりするなど、下調べをしてから向かうのが安心です。
- フェリー対策は万全に: 石垣島から西表島まではフェリーで約45分と、意外と乗船時間が長めです。船酔いが心配な方は、私たちのように酔い止めを飲んでゆっくり休むなどの対策を。もちろん、船に強い方はぜひ景色を楽しんでくださいね!
- 2つの港をチェック: ホテルに近い上原港行きのフェリーは、天候によって欠航しやすい傾向にあります。万が一に備えて、もう一つの大原港発着のフェリーの時刻も事前に把握しておくと、旅程がスムーズに進むはずです。
最後に…
八重山諸島の中でも、ひときわ豊かな自然を誇る西表島。アクセスには少し時間がかかるかもしれませんが、だからこそ出会える手つかずの風景や、そこでしかできない体験があります。せっかく西表島を訪れるなら、ぜひその大自然を心ゆくまで満喫して、最高の思い出を作ってほしいなと思います。
私たちの体験記が、あなたの旅の少しでもお役に立てれば幸いです。
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